米テスラの中国生産検討、パナソニック社長「一緒にやりたい」

[東京 10日 ロイター] – パナソニック<6752.T>の津賀一宏社長は10日の決算会見で、米電気自動車(EV)メーカー、テスラ<TSLA.O>が中国でEVと電池の一貫生産を検討していることについて、生産に参画したいとの意向を示した。

パナソニックとテスラは米ネバダ州でリチウムイオン電池工場「ギガファクトリー」を共同運営している。

津賀社長は「テスラは将来、中国で一貫生産することも考えられるので、そのときは一緒に(生産したい)」と語った。

テスラの新型セダン「モデル3」の生産に懸念が出ていることについては「引き続き多くの受注残を抱えている」と指摘。「量産の立ち上げで少してこずっているが、確実に生産台数は上がってくる」と述べ、「あくまで月ずれ、期ずれの問題だ」と強調した。

<中期の目標目線変えず>

パナソニックは同日、2019年3月期(国際会計基準)の連結営業利益は前年比11.7%増の4250億円を見込んでいると発表した。航空機向け娯楽システムなどのアビオニクス事業の悪化を、車載関連事業がカバーする見通し。

会社予想はトムソン・ロイターがまとめたアナリスト19人の予想平均4297億円をやや下回った。

津賀社長はアビオニクス事業について「昔から山と谷があり、特に大型機については山と谷が激しい」と説明。「われわれは得意とする大型機はちょうど谷に差し掛かっており、2020年以降また復活する」との見通しを示した。

ただ「長期的にはビデオオンデマンド(サービス)はかなり成熟しているので、ネット接続などさまざまなデジタルサービスを提供する部分に開発をシフトしている最中だ」とも付け加えた。

今期の営業利益予想4250億円が、同社が中期計画で掲げていた4500億円を下回っていることについては、中期計画が1ドル115円を前提にしていることを説明した上で「今期は少し堅めに1ドル105円でみて4250億円にした。4500億円の目標目線は変えていない」と述べ、あくまで為替レートの差であることを強調した。

全体の売上高は前年比4.0%増の8兆3000億円と2期連続の増収・増益を見込んでいる。

<前期は7年ぶり増収増益>

2018年3月期は売上高が前年比8.7%増の7兆9821億円、営業利益は同37.5%増の3805億円だった。為替の影響を除くと、2011年3月期以来、7年ぶりの増収・増益となった。

津賀社長は「先手先手で事業内容を変えていくことができた結果が7年ぶりの増収・増益につながった。絶えず先手を打っていけばこの傾向を継続できるのではないか」と語った。

 
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