タイ洞窟から新たに4人救出、残る5人の救助活動は「天候次第」

[チェンライ(タイ) 9日 ロイター] – タイ当局は9日、タイ北部チェンライ県のタムルアン洞窟に2週間以上閉じ込められている地元サッカーチームの少年ら13人のうち、計8人を救出したと明らかにした。残りの少年4人とコーチ1人の救出活動は天候に左右されると付け加えた。

8日に少年4人が救出されたのに続き、9日にも4人が救出された。

外国人ダイバーとタイ海軍特殊部隊(SEAL)から成る救出チームが、狭く水没した経路を安全に通過できるよう少年らを誘導した。

救出作戦を指揮するチェンライ県のナロンサック・オサタナコーン知事は、9日に救出された4人の少年は全員無事で、病院に搬送されたと述べた。この日の救出は前日よりも順調で、かかった時間も2時間少なかったという。

残る5人全員が次の救出活動で救出されるか質問されると「計画による。われわれは4人救出の計画を立てており、5人を(同時に)救出するなら計画を変更する必要がある」と述べた。

次の救出開始には、計画練り直しや酸素供給の補充のため20時間以上が必要だろうと付け加えた。また、天候にも左右されるとし「雨の神の助けがあればわれわれは素早く作業できるだろうが、そうでない場合には難しくなる」と述べた。

救出された少年らの名前は確認されていない。少年らの親も知らされておらず、病院に会いに行くことも許可されていないという。

少年の父親の1人は、8日の救出活動開始前に、救助チームからまず「元気な子供たち」から救出すると伝えられたという。

ナロンサック知事は、まだ救出されていない少年の家族への配慮から名前は公表しないとし、病院にいる少年らは感染の危険から親からも隔離されていると付け加えた。

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