【考古学ロマン】古文書の記述信じ発掘 ついにラムセス2世の神殿を発見

古代遺跡は、現代に生きる私たちにとって、どんな意味があるのでしょうか? 考古学者たちは、古代遺跡から多くの情報を収集しています。

「古代」についての知識は、ほとんどが遺跡を研究することで得られたものです。 最近、考古者たちは、エジプトで3000年以上も前の神殿を発掘し、そこから大変貴重な情報を得ました。

Credit: Facebook | Ministry Of Antiquities

エジプトの都市ギザ周辺の遺跡、アブシール・ネクロポリスにあるこの神殿は、エジプト第19王朝の王、ラムセス2世統治下のものと推定され、ラムセス2世がこの地域を支配していたことの唯一の証拠とされています。

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神殿は、エジプトとチェコの考古学者合同チームが、4年間をかけて発掘したものです。エジプト考古省の発表によれば、2012年に文献上の記述が発見されて以来、同合同チームは調査・発掘をはじめました。

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神殿の規模は幅32メートル、長さ51メートル。ホールには支柱が林立し、大きな前庭があり、壁の半分は青く塗られています。裁判所らしきエリアからは、3種類の部屋につながる鋪道が伸びています。

Credit: Facebook | Ministry of Antiquities

神殿の発見により、当時の統治者が明らかになりました。また、それだけでなく、太陽神のアムン(Amun)、ラ(Ra)、ネケベット(Nekhbet)を描いたレリーフの断片も発見されたことから、エジプト第5王朝から始まった太陽の崇拝は、第19王朝の時代にもまだ失われていなかったとみられます。

 

 

 
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