米フェイスブック、ハッキングで2900万人の個人情報流出と確認

[12日 ロイター] – 米交流サイト大手フェイスブックは12日、同社が9月下旬に公表したハッキング被害で、利用者約3000万人のアカウントが不正アクセスにあい、2900万人分の名前や連絡先などの個人情報が盗まれたと確認した。

このうち1500万人については、生年月日、勤務先、学歴、宗教、利用している端末の種類、フォローしたページ、直近の閲覧履歴などの情報が盗まれた。残る1400万人の流出した情報は氏名と連絡先のみだった。このほか約40万人が投稿内容や友人リストを見られた可能性がある。

同社は向こう数日中に影響を受けた利用者に連絡し、どのような種類の情報が流出したかを伝えるという。

フェイスブックは「米連邦捜査局(FBI)がこの件を積極的に捜査しており、協力している」と明らかにした。

同社のバイスプレジデント、ガイ・ローゼン氏は、犯人の意図は明らかではないが、11月6日の米中間選挙が動機ではないようだと指摘。攻撃は「幅広い」利用者に影響したと述べる一方、国別の被害者数には言及しなかった。

フェイスブックによると、同社は犯人が個人情報を盗んだ以外に、なりすまし行為などに悪用したかどうかの調査を続けているが、これまでのところ新たな不正利用は見つかっていない。

同社はまた、犯人が個人的なメッセージや金融データは盗んでいないと説明した。

同社は9月下旬、外部からのハッキングで最大5000万人分の口座が乗っ取られる恐れがあると発表していた。

米議会や投資家の間では、フェイスブックが利用者の個人情報保護に十分に取り組んでいないとの懸念が強まっている。

フェイスブック株は12日の取引を前日比0.25%高で終了した。

 
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