中東地域で影響力のある大国として、サウジアラビアとの巨額取引がその鍵だ。
チャイナ・アンセンサードにようこそ!クリス・チャペルです。
サウジアラビアは長い間、アメリカの同盟国です。時には、大の仲良しと言って良いくらい。
トランプ大統領の時代になってもそうです。手の握り方は、少しギクシャクですけど。
アメリカとサウジアラビアの同盟歴史を話すと、もう一つ番組が作れます。いつ「America Uncovered」という番組で紹介できるかも。
ここでの大ニュースとは、中国共産党がここに足を突っ込もうとしていること。
中国リーダーの習近平氏は、サウジアラビアを「一帯一路」構想に引込みたいのです。
この一兆ドルに及ぶ世界的インフラ計画には、聴くに堪えないプロモーション応援歌があるのです。
「今こそ 未来がやって来る!一帯一路が その答え!」
一度聞いたら、頭にこびりついて離れない恐ろしい歌です。
ともあれ、中国共産党のサウジアラビアとの関係を改善する究極の目標は、中東で支配的な外国勢力となること。
もちろん歴史的に見れば、外国勢力が中東で常に歓迎されている訳ではないのです。
しかし、中国共産党は恐らくそれを知らないでしょう。この有り難い政党は、中国語の歴史の本を全て書き直したから。
1966~1976年の間は、何も起こらなかったことになったのでは?
さて、サウジアラビアの話に戻って。
サウジアラビアは、アメリカに多額の投資をしています。主に国有の「サウジ公的投資基金」を通して。
これは中東最大の政府系ファンドの1つで、資産は約3000億ドルにのぼります。
ものすごいお金ですね。配車サービスの「Uber」への35億ドルの投資なんて、ほんのはした金だね。
2030年まで「サウジ公的投資基金」は世界中で2兆ドルの投資を計画しています。
その大部分が中国に投資される可能性があるのです。