漢字の力ー乳幼児期から習うと IQが高くなる

漢字は「神から伝わった文字」と言われています。他の文字との最大の違い及び特徴は漢字に含まれる符号性と情報性にあります。漢字には豊富な情報が含まれています。研究によると漢字は子どもの知恵を開くのに優れた効果があります。

教育学者・氏川弘行さんは次のようなことを発見しました。それは、乳児期の幼児に言葉を教える時に発音だけを教えた幼児に比べて、漢字を見せながら発音を教えた幼児の方が覚えが早いという事。幼児は漢字に通じ合うような先天的能力を持っているようです。

1982年5月、英国心理学者リチャード・リン教授が科学誌「ネイチャー」に発表した文章が反響を呼びました。彼は日・米・英・仏・独五か国の子どものIQを測定しました。欧米四か国の子どもの平均IQは100、一方、日本の子どもの平均IQは111でした。原因は日本の子どもたちは漢字を習っているからです。

東京教育委員会研究員の石井勲教授は著書「0歳から始める 脳内開発」の中で、日本の子どもがもし小さい時から漢字を習っていなければ、IQは欧米の子ども同様100にとどまり、漢字を習っているから違いが出たと述べています。例えば 、5歳から1年間漢字を習えば、6歳でIQが110に達することができます。しかし、4歳から漢字を習い始めれば、6歳でIQが120に達することができ、3歳から習い始めれば、125〜130に達することができるといいます。また、ある研究では、中国の子どもたちが数学のIQが高いのは、中国語の文法が数学の思考方式と似ているからと言います。

数学は0〜9の十の数字を運用し、全ての数値を表現しています。
1. 自由に組み合わせができる
2. 符号の順序を変化させることができる
3. 一つの言葉が複数の意味を持つ

漢字も同じく異なる組み合わせによって無限の意味を表すことができるのです。中国の有名な詩人・杜甫は、1500編余りの詩で4350の漢字を使いました。58万字もある『史記』は実際4832の漢字しか使っていません。中国四大小説の一つ『紅樓夢』は73万字の長編ですが、使った漢字は4462です。

それに漢字には字形・音・意味が備わっているので、人間の想像力を促す力があります。漢字は複雑なことをシンプルに表現し、豊かな思考内容を表現することができ、人類文明にとっての素晴らしい宝です。残念ながら、中国共産党は何度も漢字を簡略化し、アルファベットのようにしようとしました。「漢字のローマ字化」は最終的に実現できなかったものの、簡体化された漢字は本来の内包を失い、IQを高めるといった働きもなくなりました。

 
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