中国の大気汚染都市最新トップ10【チャイナ・アンセンサード】

大気汚染は生死に関わる中国では毎年百万以上の人々が犠牲に

当局がどんな手を使おうと隠ぺい不可能

チャイナ・アンセンサードにようこそ!キャスターのクリス・チャペルです

世界中の数多くの都市で大気汚染は危険なほどハイレベルに到達しています。

世界保健機関によると、世界人口の91%が有害な大気汚染に晒されている。

ラッキーなことに私はニューヨークに在住。ここはそれほど大気汚染の問題がないから。

もちろん水質汚染の問題や騒音問題、それとネズミの問題はあるけど、空気はなかなか良いよ。

しかし、中国の多くの都市では空気の質が極めて悪く致命的と言えます。

事実 大気汚染は毎年およそ180万人の中国住民の命を奪っているのです。

クラウドソースで空気の質をモニタリングするAirVisualの最新のデータによると、中国の空気は東アジアで最悪。

中国にある53の主要都市の平均的な空気の質はWHOのガイドラインでは「不健康」と判断されるレベルです。つまり、空気質指数が「150」以上。

しかし、すべての都市を「表彰リスト」に載せられないので、そこで今回の番組では中国で最も大気が汚染されている都市の最新トップ10だけをご紹介します。

第10位:五家渠市(Wujiaqu)

五家渠市は 新疆北部にある人口十万人程度の小さな都市です。中国西域にあるこの町の住民は主にトルコ系少数民族のウイグル人。

ここでは、ソビエト様式の素敵な建物をよく見かけることができます。そして、かなり悪い大気汚染からのお世話をよく受ける町でもあります。

空気質指数は「157」、WHOが不健康と判定するレベルです。

冬の間は 「250」に達することもあり、さらに恐ろしく不健康になります。

五家渠市からほんの160キロメートル離れた所に偶然にも新疆で最も楽しくない場所があり、達坂城の再教育収容所。

新疆の至る所にあるこのような強制収容所では、百万人以上のウイグル人が中国共産党によって勾留されています。

「プラス」に考えれば空気の質など 彼らにとっては最大の心配事ではないのです。

第9位:臨汾市(Linfen)

臨汾は中国の山西省にあり、現在では大気汚染は 中程度に過ぎません。しかし、10年前は世界で最も汚染された都市として知られていました。

でも2018年の平均空気質指数は「158」となり、住民は今や 太陽が拝めるようになったと報告され、時々はですが。

臨汾市の空気の質がこれほど悪いのは何故でしょう?

石炭が大好きだからトラックで運ぶのが大好き。シャベルで放り込むのも大好き、燃やすのも大好き。ただ吸い込むのは誰も好きじゃないけど。

第8位:保定市(Baoding)

保定市は 中国河北省にある人口1100万人の中規模の都市です。その空気質指数は「159」。

中国は世界最大のエネルギー消費国で主に石炭を電力源としています。

大量の石炭を燃やすと 空気がすすのように黒くなってしまいます。夕陽をきれいに見せてくれますが。

第7位:安陽市(Anyang)

安陽市は 河南省にある人口およそ500万人の都市です。

2月にヘッドラインを飾り、一躍有名に。中国の非公式のコンテストで、月間最も汚染された都市に選ばれたから。

おめでとうございます!月間のある時点で安陽の空気質指数は500超え。

どれほど超えたのかって?それは不明です。空気質指数は最悪でも500までだから。文字通りチャート外のぶっ飛びです。

天文学的規模の大気汚染の他に、安陽市は古代の考古学的発掘地としても有名。

伝説的な中国の武将である曹操が埋葬された地です。壮大な歴史書の三国志でご存知の方もいるかもしれませんね。

知らない?じゃあ、トータルウォー三国志ゲームは?これなら知ってるね。

第6位:邯鄲市(Handan)

中国北部の河北省に位置する邯鄲市は楊式太極拳が生まれた地として知られています。

でも、空気質指数は「161」ですから、外で練習するにはマスクの着用がお勧め。日によっては 酷いスモッグが建物をすっぽり飲み込んでしまうのです。

解決策の1つとして考え出されたのがこの巨大な「噴霧砲」。突風のごとく霧を噴き出して
スモッグを散らして空気を清浄しようというもの。スモッグはどうなるか分からないけど、楽しそうだよね。

 

 
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