ウルムチ市「戦時状態」に突入 新疆で中共肺炎拡大中【禁聞】

新疆ウイグル自治区で中共ウイルス感染が急速に拡大しています。 ウルムチ市はこのほど、「都市封鎖」に続き、疫病の予防と抑制のために「戦時状態」に入ったと発表しました。当局の公式発表から、今回の流行はその対象が幅広いことがわかります。 現在、ウルムチ市には全国10の省と市から医療チームが緊急派遣され、支援にあたっています。

新疆衛生健康当局は、7月18日24時現在、新疆では計106件の確定症例が報告されたと発表しました。うち、新疆生産建設兵団から24人の感染が確認されています。感染者が30人、無症状感染者は41人で、2705人が経過観察中だとしています。

しかし、新疆ウイグル自治区、特にウルムチ市での緊急の「都市閉鎖」など、当局の対応から、実際の感染数は公式発表の数字をはるかに超えている可能性があると疑われています。

人口350万人のウルムチ市では7月16日から突然「都市封鎖」が行われ、当日夜、市民らが慌てて食料の買い出しに走りました。

新疆当局は18日、ウルムチ市が疫病の予防と抑制のために「戦時状態」に入り、居住区では閉鎖式管理を行うと発表しました。ウルムチでは16日から、地下鉄やバスの運休や、航空便の大規模なキャンセル、ホテルの休業などの措置が取られています。

ウルムチ市ホテルスタッフ
「10時以降は通行禁止になっている。車も通行禁止だ。新疆の全ての職員は、業界を問わず、全部自宅隔離している。都市が封鎖されてすでに数日経過している。封鎖期間は7日間としているが、具体的にいつ解除されるかはわからない」

都市封鎖を行っているにもかかわらず、当局によると、19日に新たに感染確定者17人と9人の無症状感染者が確認されています。

新唐人記者がウルムチ市内の複数のホテルに宿泊の問い合わせをしましたが、数軒からは「宿泊できない」と言われました。

ウルムチ市ユニバーサルインターナショナルホテルスタッフ
「流行が原因で、宿泊はできません」

当局の発表によると、新疆では15日から新たな感染者が現れ始めたといいます。 しかし、中国メディア「健康時報」の報道によると、当局が公表を遅らせ、感染情報を隠蔽している可能性があります。

隔離施設として使われているウルムチのあるホテルの従業員、鄭利さん(仮名)は、早くも12日の夜には、感染者と濃厚接触した人々が送られて来ており、13日までに、このホテルでは百人近くが隔離されていると明かしました。

また、今回の新疆の最初の感染者は浙江省で確認されています。16日午前9時、浙江省衛生健康委員会は、無症状の感染者が1人確認されたが、新疆からの輸入型感染事例だと発表しました。この感染者は7月10日にウルムチから紹興市に戻りましたが、14日に新疆の疾病予防コントロールセンターから核酸検査を受けるよう通知を受けています。

このことはつまり、新疆では7月12日頃にはすでに感染者が確認されたにもかかわらず、発表しなかったということを示しています。浙江省が新疆からの感染者を発表してから数時間後の16日午後2時、新疆当局が感染を発表し、慌てて「都市封鎖」を行いました。

情報によると、現在、ウルムチ市内の多くの病院では、感染確定患者の入院や隔離検査に忙しく、ほとんど封鎖状態になっています。

ウルムチ市某医院医師
「全ての医師、患者は外に出られない。ビルの1階や敷地内を歩くことも禁止されている。ウルムチの全ての住民が検査を受けなければならないようだ。全民検査だ」

ウルムチ市疾病予防コントロールセンターは、今回の流行は主に集会活動が原因だとしており、感染確定者や無症状感染者は主に天山区に集中しているとしています。

しかし、大紀元が入手したウルムチ市のある居住区の緊急通知によると、新疆の今回の感染は広範囲にわたっており、14日以内に新疆南部やイリ地区に旅行したことがある人、天山区、サイバグ区、水磨溝区(すいまこうく)などで結婚披露宴や集まりに参加したことがある人などが検査の対象になっています。 これは、新疆南部やイリ地区などでも感染者が確認されていることを示しています。

ウルムチ市当局は18日、市内全体の核酸検査を実施すると発表しました。 現在ウルムチ市には、10の省と市から医療チーム、総勢200人以上が緊急派遣され、支援にあたっています。

 
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