米国の駐中国大使館のロゴから「中国」が消える

8月10日、駐中国米国大使館の微博とTwitterの公式アカウントのアイコン画像が変更されました。ロゴの「北京 中国」の文字が「北京」に変わり、「中国」の文字がなくなっています。このニュースは様々な憶測を呼んでおり、一部の中国のネットユーザーは、米国が中共を正当な政権と認めず、台湾と国交を結ぶことを意味するのではないかと述べています。

米国のアザー厚生長官が台湾を訪問した8月10日、北京の米国大使館の微博とツイッターの公式アカウントは、青地に白文字から白地に黒文字へとロゴを変更しました。また、五芒星も金色から黒へと変更し、さらに「北京、中国」の「北京」の文字だけを残し、様々な憶測を呼んでいます。

このことは中華圈で議論を巻き起こしています。あるWeChatユーザーの「鉄拳腹地」は、「この2年間で米中対立がエスカレートし、米国は中共と中国人を別々に扱い、一部の中共政府関係者に制裁を加えた。さらに香港国家安全維持法が施行され逮捕者が続出している状況で、ロゴから駐在国名を削除したのは何かの宣言なのか、それとも暗示なのか、それとも完全なデカップリング、国交断絶、戦争という次のステップへの序章なのだろうか。興味をそそられる」と述べています。

中国ネットユーザー 譚さん
「ロゴが変わり、中国の2文字が消えたのを見て、何かを伝えたいのだと考えている。中国の現状は二つの政府があり、一つは中華人民共和国、もう一つは中華民国政府だ。ロゴから『中国』を消したが、二つの政府からどれを選ぶのか?私が思うには中華民国を選ぶだろう。私は昨日、早速友人のチャットグループに発信した。米帝国主義が中華民国と外交関係を回復するのを歓迎すると」

中国ネットユーザー 倪さん
「中共の大使館は中国ではなく、中共の代表だ。中国と中共は別だ。米国が中共を正当なな政府と認めないということだ」

ネットユーザーたちはざまざまなコメントを残しています。

「非合法政権は中国を代表できない」「北京を北平(ほくへい)に変えていないだけメンツが保たれている」「米国はまもなく中華人民共和国と断交し、中共政権の正当性を認めないと宣言し、中華民国が中国唯一の正当な政府になるだろう」

米国在住作家 王清営氏
「みんながこちらの方向に予測しているということは、つまり多くの人が米国が台湾と国交を結んでほしいと願っている。私も一部の内部情報を耳にしているが、米国政府もこのような計画がある。台湾との国交樹立が、共産党を牽制する唯一の方法であり、つまりトランプ政府もこのことを検討しているということだ」

また、あるネットユーザーは、これはまさに米国の脱中国化における重要な一歩であり、中華民国を再び偉大なものにしてほしいと述べています。

 
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