米政府 中国で偽造軍服を生産・輸入した男3人を起訴

米国在住の数人の男性が、中国やパキスタンの衣料品工場と結託して軍服の模造品を作り、詐欺的な方法で米軍に販売したとして逮捕されました。容疑者のうち数人は現在、米国連邦政府によって起訴されています。

10月1日、ロードアイランド州の連邦検察官は、軍服偽造事件でノースダコタ州の48歳の男、テリー・ローを追加起訴しました。

起訴状によると、ノースダコタ州のロー被告は、ブルックリンのラミン・コハンバッシュ、バーナード・クラインとともに、中国やパキスタンの衣料品メーカーと結託して米軍の制服を偽造した後、約2000万ドル相当の偽造品をロードアイランド州の州兵を含む米軍に販売しました。

検察側は、クライン被告とコハンバッシュ被告が中国本土の工場に偽造品のラベル付けと梱包を指示し、米国税関の検査を受けた際の問題を避けるために、簡単に取り外し可能な「Made in China」のラベルを一時的に貼るよう指示したと述べています。そして、偽造品が米国に輸入された後、「Made in U.S.A」のラベルが貼られ、米軍や政府のバイヤーに一括で販売されていました。

またロー被告は、米国政府、軍、法執行機関のサプライヤーに対して、これらの製品は規定に基づいて米国内で製造されたものだと故意に述べています。

米国の法律では、米軍や政府機関に販売される製品は、米国もしくは他の指定国で生産されたものでなければならず、中国は指定国のリストに入っていません。

これらの偽造軍服は、商標を不正に使用しただけでなく、本物の製品の安全機能を持っておらず、着用者を危険に晒す可能性があります。

連邦大陪審は10月1日、ロー被告を電信送金詐欺、偽造品取引、郵便詐欺、偽造品密輸の共謀罪で正式に起訴し、他の2人はこれより前にすでに有罪判決を受けています。

 
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