黒人のトランプ支持率史上最高 選挙結果に影響を及ぼす可能性も

米世論調査会社「ラスムセン・レポート」の最新世論調査によると、黒人トランプ大統領支持率は31%で、過去数十年のどの共和党大統領候補よりもはるかに高い数字となっています。

2016年の選挙結果を正確に予測したラスムセンは10月29日、黒人のトランプ大統領支持率が31%に上昇したことを示す最新の世論調査を発表しました。

黒人の有権者は伝統的に民主党に投票しており、過去10回の選挙で共和党大統領候補の黒人の支持率は、最も高いものでもわずか12%でした。4年前のトランプ大統領も黒人の得票率はわずか8%でした。

しかし、今年の状況は逆転しているようです。左派メディアのワシントン・ポストでさえ、トランプ大統領は黒人男性有権者の支持率でバイデン氏に負けていないことを認めました。あるアナリストは、トランプ大統領が黒人から25%の票を獲得できれば、圧倒的な勝利を収めることができると考えています。

同日、スイング・ステートであるミシガン州フリントの民主党市議会議員モーリス・デイビス氏がトランプ大統領への支持を表明しました。

ミシガン州フリント市議会議員 モーリス・デイビス氏
「私は64年間、ずっと民主党員だった。4年前にはヒラリーに投票した。今年、私はトランプ氏に投票することに決めた。私はゴマスリの人間ではないし、白人に媚びる人間でもない。私は貧しい地域に住んでいるだけの人間である」

黒人民主党員のトランプ支持への鞍替えは、デイビス氏が初めてではありません。ジョージア州のバーノン・ジョーンズ上院議員など、複数の黒人の民主党員がすでに、トランプ大統領の再選支持を表明しています。

ジョージア州上院議員 バーノン・ジョーンズ氏
「黒人を含め、ほとんどの人が法執行機関に法を執行してほしいと思っている。 ブラック・ライブズ・マター(BLM)運動の結果、より多くの人が死亡した」

トランプ大統領は、自身はリンカーン大統領以来黒人コミュニティへの貢献が最も大きい大統領かもしれないと繰り返し述べています。実際、トランプ大統領の在任中に黒人の失業率は6.8%に低下し、50年間で最も低い率となっています。同時に、黒人のためになる刑務所改革を可決し、黒人の大学に恒久的な連邦資金を配分することを決めました。

トランプ支持者 リズ・マトリー氏
「トランプ大統領は非常に重要な変化をもたらしている。この変化は我々が現在、および将来の2世代、3世代のために必要なものだ」

アナリストは黒人コミュニティは米国の人口の13%しか占めていないにも関わらず、黒人有権者の3分の1以上がスイング・ステートに住んでいることから、黒人の票が今回の選挙結果に決定的な影響を与える可能性があると考えています。

黒人のトランプ支持者
「私は2015年に米国に来て以来、CNNしか見なかったので、トランプ氏に対して憎悪を感じていた。ある日突然、『私は彼をよく知らない。一緒に祈ろう』と決めた。祈っていると、が私の心を開き、そのときに、私はトランプ支持者になった」

2020年の米国選挙まであとわずかとなり、3000万人の黒人有権者が誰に投票するのかに注目が集まっています。

 
関連記事