中共臓器移植専門家が不審死 地元住民「建物から飛び降りた」【禁聞】

中共の臓器移植専門家、臧運金(ぞう・うんきん)氏が突然死亡した件について、当局は「明らかにしづらい」と口を濁していますが、現地住民は同氏が飛び降り自殺したことを明かしました。生きた人間からの強制臓器摘出に関与したことで同氏は報いを受けたのだろうとの見方もあります。

2月26日、青島大学の肝臓移植専門家、臧運金氏が57歳の若さで死亡しました。青島大学は同氏の死因を公表していませんが、事情通は、同氏の死因は飛び降り自殺だったと明かしています。一方中国メディアは、葬儀担当グループのスタッフ3人に接触したが「わからない」「言いづらい」といった回答を受けたと報じています。

青島大学の通達によると、1964年生まれで米国留学の経験のある臧運金氏は、2014年に青島大学付属医院に入ると臓器移植センターを設立し、青島大学医療グループ副院長や博士課程指導教員などを兼任しました。

また、臧運金氏はこれまでに2600件もの肝臓移植手術を行い、4年連続で中国名医100人の中の肝臓移植手術トップ10にランク入りし、さらに山東省の特任「泰山学者」にも任命されていました。

公開データによると、臧運金氏はさらに山東省や北京にある複数の病院の肝臓移植科の責任者も担当しており、2000年からは同氏が所属する病院の肝臓移植科が、手術の数も質もその地域でトップと言われるようになりました。

地元住民は大紀元に対し「臧運金氏は飛び降り自殺した」「あの日はもともと手術を4件行う予定だった」と明かしています。また別の人物はツイッターに、彼は病院の16階から飛び降りたのだと投稿しています。

中共は1999年7月から法輪功の迫害を開始し、2000年からは大量の法輪功学習者が中共によって不当に逮捕・収監されるようになりました。それと同じ時期に中共の複数の病院で臓器移植手術の件数が爆発的に増加し始めましたが、臓器の入手先については明らかになっていません。

法輪功迫害を追跡調査する国際組織(追査国際)の汪志遠代表
「この件は99年末から始まり、2000年からは大規模になってそれが現在まで続いている。この国による集団絶滅という犯罪(ジェノサイド)は、キャンペーンという形を取って20年以上続けられている。これは人類史上かつてないほどの悪だ」

長年の間、臧運金氏が出向いた病院では肝臓移植件数がその地方のトップとなっています。「法輪功迫害を追跡調査する国際組織」の汪志遠代表は、臧運金氏は恐らく生きている法輪功学習者からの臓器摘出に加担し、その中心的な役割を果たしていた可能性が高いと指摘しています。また同氏は、臧運金氏は中共の内部事情を知りすぎたため、関係者から口をふさがれた可能性もあると考えています。

汪志遠代表
「こんなに長い間(強制臓器摘出を)行ってきたのだから、毎日のように善人を殺していたのだ。考えてみてほしい。いくつかの問題があるはずだ。私は二つの可能性があると考えている。一つは自殺、もう一つは他殺だ。他殺されたのだったら口封じに殺されたのだ。自殺したのだったら法で裁かれるのを恐れたためだろう。三つ目の可能性は因果応報だ。人を殺したのだから」

臧運金氏が強制臓器摘出に関与したことで追査国際の調査対象となったのは10年も前のことです。

資料によると、臧運金氏はかつて武警部隊総医院の肝臓移植研究所副所長、主任医師、教授を務めていたほか、山東大学臨床医学院、山東省千仏山医院肝臓移植科主任、主任医師、東方臓器移植センター山東支部センター主任、天津第一センター病院移植学部東方臓器移植センター主任医師といった役職を兼任していました。

米国在住の時事評論家、邢天行氏
「私たちは、中共システムの内部で強制臓器摘出が主に軍の病院と武警の病院で行われていることを知っている。なぜなら軍と武警医院は機密保持システムに属しており、協力しやすいからだ。したがって彼らは最初から、もっぱらこのシステムの中で行っていた」

米国在住の時事評論家、邢天行氏は、臧運金氏は最初から武警医院臓器移植専門家として生きた人間からの強制臓器摘出に関与していた可能性があると指摘しています。

中国の臓器移植専門家が自殺したのは臧運金氏が初めてではありません。

2007年5月4日、44歳の著名な腎臓病専門家、李保春(り・ほしゅん)氏は中共第二軍医大学付属長海医院ビルの12階から飛び降り自殺しました。

2020年3月16日には、中国腎臓移植の開祖と言われた84歳の黎磊石(れい・らいせき)氏が、南京にある自宅マンションの14階から飛び降り自殺しました。

さらに2014年3月24日には、上海がん医院泌尿器科副主任の張世林氏が8階にある自身のオフィスから飛び降りて亡くなりました。

そのうち、黎磊石氏は南京軍区総医院の副院長や中国工程院会員だったことのある国際的にも著名な腎臓病専門家であり、江沢民と面会したこともあります。同氏が勤めていた腎臓移植センターは2004年だけで1000件以上もの腎臓移植手術を行いました。

邢天行氏
「李保春の事件から浮かび上がってきた資料から判断すると、彼らは多数の強制臓器摘出手術に関わってからというもの、彼らの体や心に何らかの悪影響が生じていたはずだ」

邢天行氏は「昔の中国人は『陰徳をあまりにも損なった者は天寿を全うできない』と言った。彼らのような臓器移植専門家がビルから飛び降りたのも、このような類のことに属するだろう」と指摘しています。

 
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