「難民申請を拒否されても再申請可能」南部国境に移民殺到

バイデン氏は大統領就任後、トランプ前政権の政策を覆す大統領令を次々と発令しています。テキサス州の保安官は、バイデン政権が一度拒否された難民申請者に連絡を取り、再申請を促しているという米国史上前例のないことをしていると述べています。

テキサス州の保安官、A.J.ラウダー氏によると、米国南部の国境は今、米国歴史上、かつてないほど開放されています。ラウダーバック氏は、バイデン政権の新政策は世界に向けて、米国の国境は開かれているというメッセージを送っており、最終的に米国民がその代償を支払うことになると述べています。

ラウダーバック氏はジャクソン郡の保安官です。ジャクソン郡は中米からリオ・グランデ渓谷を経て、ヒューストンに至る移民の主要ルート上に位置しています。過去2年間は、トランプ前政権の「メキシコ側移民待機制度」のおかげで、国境は半世紀ぶりに安全になったといいます。

しかし、バイデン政権になると、これらが全て覆されました。難民申請をしているかどうかにかかわらず移民を入国させており、ここ3週間、1日に千人以上の移民がリオ・グランデ渓谷を越えて入国しているといいます。

ラウダーバック氏によると、移民は国境まで来るためにメキシコの犯罪組織ガルフ・カルテルに250ドル(約2万7千円)を支払わなければなりません。つまり、毎日25万ドル(2700万円)以上が犯罪組織の懐に入る計算になります。

ラウダーバック保安官は、米国民がこの問題に関心を持ち、多くの人が抗議し声を上げることが問題の解決に繋がると述べています。

 
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