上海空港 米国人のブラックリストを作成 9歳児も対象

中共は監視の対象を外国人にまで拡大しています。米紙『ニューヨーク・ポスト』は先日、上海浦東国際空港の内部の「機密データ」を入手したと報じました、機密データには、上海浦東国際空港を通過した外国人旅行者の個人情報が記載されており、中には9歳の子供も含まれていたといいます。

この機密データには、2018年と2020年に上海浦東国際空港を通過した際に中国共産党当局によってブラックリストに登録された697名の米国市民の生年月日やパスポート番号が記載されたスプレッドシートが含まれており、中には子供の名前もあったといいます。

リストに掲載されている人の多くは、米国の大学の研究者や教授で、アップル(Apple)、マイクロソフト(Microsoft)、ファイザー(Pfizer)、メリルリンチ(Merrill Lynch)といった米国のテクノロジー、金融、生物医学分野の企業幹部も含まれています。

専門家によると、これらの旅行者は特別に選択されてデータベースに登録されたのか、それとも中共のより広範な監視活動の一環であったのかは、現時点ではまだ不明だとしています。

このデータを最初に入手したのは、豪州のサイバーセキュリティ会社「Internet 2.0」でした。同社の共同CEOは声明の中で、「このシステムは、中国(共)の野望を垣間見せてくれた。中国(共)は、プライバシーや説明責任の規範に反して、受信可能な全ての情報を収集し、さらに管轄区域に中共の意志を強く押し付けている」と述べています。

米国をはじめとする各国政府は、「テロリスト容疑者」や「重大な犯罪を犯したとされる人物」の監視リストを作成していますが、中共のこれらの記録はそれとは全く異なり、中共は一般の外国人旅行者の個人情報を収集し、保存しています。

 
関連記事