カナダの寄宿学校跡地から子供215人の遺骨発見

カナダの先住民寄宿学校の跡地から215 人の子供の遺骨が発見され、カナダ全土に波紋が広がっています。

遺骨が発見されたのはブリティッシュコロンビア州カムループス(​Kamloops)にあるインディアン寄宿学校の跡地で、地元の先住民団体の発表によると、レーダー専門家の協力を得て地中を調べたところ、215人の子供の遺骨が見つかり、3歳ほどの子供の遺骨もあったといいます。

このことを受けて、カナダのトルドー首相は、心が痛むとツイートしました。

1890年から1969年まで運営され、1978年に閉鎖されたこの寄宿学校は、1950年代にはカナダ最大の寄宿学校で、およそ500人が在籍していたといいます。

カナダ政府によると、寄宿学校政策により、15万人以上の子供が親元から強制的に引き離されて生活していました。2008年、当時のハーパー首相がこの政策について謝罪し、「真実と和解委員会」を設置して調査を行いました。

6年間の調査を経て、2015年に出された報告書によると、寄宿学校政策によって子供たちが強制的に家族から引き離され生活しており、「文化的ジェノサイド」にあたると結論づけました。

報告書ではまた、入学していた15万人のうち、多くの子供が身体的虐待や性的虐待を受けていたことを明かし、少なくとも4,100人が在学中に死亡したとしています。

 
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