「中国ウイルス」発言で市委員会から除名=加州の市職員

南カリフォルニアのある委員会で選任されいた職員が、市議会によって除名されました。同氏は、パンデミックの責任が中共政権にあると主張し、中国との姉妹都市提携の取り決めにも反対していました。報道をご覧ください。

今年初め、アナハイム市議会はラリー・ラーセン氏を姉妹都市委員会から除名することを全会一致で可決しました。

アナハイム市在住のラリー・ラーセン氏
「今夜、吊し上げ裁判と集団リンチが行われようとしている。彼らは私と私の評判を貶め、皆さんが選任した私を、姉妹都市委員会から追い出そうとしている。その理由は私が「中国(共)ウイルス」と言ったからだ」

アナハイム市のハリー・S・シドゥ市長
「市議会で、ラリー・ラーセン氏を姉妹都市委員会から除名する動議について採決を行う。これは2回目の動議だ」

カリフォルニア州オレンジカウンテイの非営利通信社 VOICE of OCによると、アナハイム評議会の過半数の多くは、ラーセン氏の「中国(共)ウイルス」の言葉を批判し、アジア系アメリカ人と太平洋諸島民(AAPI)に対する危害と暴力を永続させていると述べたといいます。

アナハイム市は、米国の都市と世界の都市を結ぶ非営利団体「全米国際姉妹都市協会(SCI)」に所属しています。

この問題は、姉妹都市委員会が、中国上海の浦東新区との提携を検討した時に始まりました。

アナハイム市と浦東新区は共に、ディズニーランドを有する地域です。しかしラーセン氏は、中共ウイルスのパンデミックによって、子供たちの教育や地域の観光業が大きな打撃を受けたことを踏まえ、この案に異議を唱えました。

アナハイム市在住のラリー・ラーセン氏
「アナハイムが被った打撃は甚大だ。それはまるで、隣人があなたの家に火をつけ全焼させ、家を再建した後、新築祝いのBBQパーティにその隣人を招待するようなものだ」

ラーセン氏は、浦東新区との姉妹都市提携に異論を唱え、ウイルスについて物議を醸す発言をしたことが、市議会の決定に影響を与えたと述べています。

アナハイム市在住のラリー・ラーセン氏
「彼らには政治的な圧力がかかっていた。私は簡単に犠牲となる子羊だったのだ」

ラーセン氏は除名されたことについて、然るべき説明も無く、適正な手続きも踏んでいないと言います。

アナハイム市在住のラリー・ラーセン氏
「これは市議会の背後にいる連中によって指示されたものだと思わざるを得ない。彼らはディズニー裁判で何でも思いのままにできる」

NTDはアナハイム市にコメントを求めましたが、現時点まで回答は得られていません。

〈字幕版〉

 
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