米加州で香港の自由を求めるイベント

米国のマイク・ポンペオ前国務長官は先週末、カリフォルニア州を訪れ、香港を支援するイベントに参加しました。イベントでは香港人らが、香港の自由と中国共産党の終焉を求めました。

10月17日、マイク・ポンペオ前国務長官と前中国政策首席顧問の余茂春(マイルズ・ユー)氏が「香港フリーダムビーコン」の設立記念イベントに登壇しました。

香港の元実業家で、活動家に転身した袁弓夷(エルマー・ユエン)氏は中共の弾圧を目の当たりにして、同団体を設立しました。

袁氏は2年前、香港の反送中デモの最中に中共当局者と会談しましたが、そのとき当局者は、香港の若者は何を望んでいるのかと袁氏に尋ねたといいます。

元香港の実業家で活動家 袁弓夷(エルマー・ユエン)氏
「最大の望みはもちろん自由、法の支配、民主主義だ。当局者は、そんなものは非現実的な話だと言った」

袁氏は、まさにこの瞬間に中国共産党の弾圧を認識したと言います。

元香港の実業家で活動家 袁弓夷(エルマー・ユエン)氏
「共産党の指導部と国民全てにとって、全員洗脳されているから、この普遍的な権利は存在しない」

袁氏は、中共の支配下では自由という概念が存在しないと語ります。

元香港の実業家で活動家 袁弓夷(エルマー・ユエン)氏
「私は米国議会に、複数の議員に提案した。この77年間、彼らはずっと罪を犯していると言った。何故なら彼らには法治というものがないからだ」

しかし、旧英国植民地という歴史から、香港には自由の理念が存在しています。

香港では2019年、「逃亡犯条例改正案」をめぐり、広範な抗議活動が展開されました。当時、法律家も香港の若者とともに抗議活動に参加しました。

この法案は、香港が犯罪容疑者を台湾だけでなく、中国本土に移送して裁判にかけることを可能にするものでした。

香港市民は、この法案が香港における中共の支配力を強めることになると懸念していました。中共の不透明な裁判制度の下では、99%に有罪判決がくだされています。

米前国務長官 マイク・ポンぺオ氏
「中共は国家を装ったイデオロギー政党だ。国家を装っているだけだ。彼らは世界を支配しようとしており、ここ米国に住む皆さん一人一人の生き方を変えようとしている」

香港政府のトップは、最終的に2019年11月に逃亡犯条例改正案を撤回しました。しかし、イベントの講演者たちは、中共の支配力と影響力は、依然として人権と自由という普遍的価値に対する脅威であると述べています。

米前国務長官 マイク・ポンぺオ氏
「実際、中共は米国人にとって最大の脅威であり、中国本土に住む14億人にとっても最大のトラブルの種であり、最大の脅威である」

前国務長官の中国政策首席顧問 余茂春(マイルズ・ユー)氏
「我々は、米国の価値観に基づく米国流儀の対中政策を行っていた」

講演者たちは、各国に中共との関係を断つよう呼びかけるとともに、香港の自由を守ることは世界中の人々の自由を守ることであることを人々は認識すべきだと述べています。

〈字幕版〉

 
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