行方不明の高智晟弁護士「林昭自由賞」受賞

12月10日の「国際人権デー」の前夜、「中国の良心」と称される人権派弁護士の高智晟氏が、中国の人権問題に対する貢献を評価され、米国の「対華援助協会」から「林昭自由賞」を受賞しました。高智晟弁護士は2017年8月13日に当局に連行され、それ以降消息が途絶えました。

12月7日、米国の民間団体「対華援助協会」は、ワシントンで「林昭自由賞」の授与式を行い、中国の社会と法治の進歩を推進した中国人を表彰しました。審査委員会

中国人権派弁護士 包龍軍氏
「高智晟弁護士にしても、張展弁護士にしても、この賞に相応しい人選だ。このような賞は、人権の最前線で戦い、迫害されている人々にもっと与えるべきだ。中国の人権問題を注視している世界の人権団体に感謝の意を表す」

高智晟氏の妻、耿和(こうわ)さんが、高智晟氏に代わり賞を受け取りました。耿さんは、授賞式に出席したことをツイートし、クリス・スミス(Chris Smith)下院議員と ビッキー・ハーツラー(Vicky Hartzler)下院議員、およびボブ・フー(傅希秋)牧師に感謝の意を表しました。

米国在住の時事評論家 邢天行氏
「高智晟氏が受賞されたことを嬉しく思うと同時に、彼のような中国の良識ある人々が中共によって残酷に迫害されている現状を考えると、私は非常に悲しくなる。 高智晟氏が中共に秘密裏に拘束されて以来、彼に関する情報は何一つない。今回の受賞により、もっと国際社会から注目されることを期待している」

高智晟氏はかつて中共司法部から「中国の弁護士トップ10」に選ばれましたが、中共の最高指導者層に法輪功に対する迫害停止を呼びかける書簡を送ったことで、当局の怒りを買いました。2006年に弁護士免許を剥奪され、その後「国家政権転覆罪」で懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡されました。しかし、執行猶予期間中にも、何度も秘密裏に連行され、拷問を受けていました。2014年に一旦釈放された後、自宅軟禁が続いていましたが、2017年8月に再び連行され、今は所在不明になっています。

 
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