米ピープルズ・コンボイ 米大陸横断して首都に

カナダの「フリーダム・コンボイ」に触発され、2月23日、米国の「ピープルズ・コンボイ」の車列がカリフォルニア州から首都に向かって出発しました。すでに世界各地に広がっているこの運動は、ワクチンの強制接種やロックダウンといった強制的な感染対策措置の解除を求め、人々の選択の権利を守ることを目的としています。

2月23日、大型トラックのドライバー約1000人が、カリフォルニア州アデラントから出発しました。アメリカ大陸を横断して、3月上旬にワシントンD.C.に到着する予定です。 活動の主催者は、「ピープルズ・コンボイ(The People’s Convoy)」と名付けられたこの活動は、カナダのフリーダム・コンボイの後継運動であると語りました。

米ピープルズ・コンボイ主催者の一人 モーリーン・スティール氏
「私たちには、集会を開く権利があり、抗議を行う権利もある。この国で、弾圧されてはいるが、我々には言論の自由がある」

1月下旬、カナダでは全土の大型トラック運転手が首都オタワに集結し、連邦政府のワクチン強制接種命令に対する抗議デモを3週間以上続け、その影響はヨーロッパや豪州などにも広がりました。 その後、カナダのトルドー政権は、緊急事態法を発動し、デモ隊を暴力的に解散させました。

今週初めにカナダのドライバーが首都から撤退しているとき、米国では「ピープルズ・コンボイ」がすでに形をなしました。 この活動の主催者の一人、モーリーン・スティール(Maureen Steele)氏が新唐人のインタビューに応じました。

米ピープルズ・コンボイ主催者 モーリーン・スティール氏
「私たちは、非常事態宣言を解除し、憲法を優先し、説明責任を果たすことを求める。 私たちは、米国経済の復活を望んでいる」

中共ウイルスによる世界的なパンデミックにより、米政府が2020年3月に国家非常事態を宣言してから23か月が経ちました。 バイデン大統領は2月18日、非常事態宣言について今年3月1日の期限後も延長すると発表しました。

しかし、最新の世論調査では、厳しすぎる感染症対策の解除を求める米国人が増え続けています。 モンマス大学(Monmouth University)の世論調査では、10人中7人が「ウイルスと共存し、普通の生活を送る」という考え方に賛成しています。

また、モーニング・コンサルト(Morning Consult)社の世論調査では、ワクチン接種の義務化に対する支持率は、昨年9月から今年1月下旬までに約10%低下しています。

ピープルズ・コンボイの主催者の一人、マイク・ランディス(Mike Landis)氏は先日公開した動画の中で、「ピープルズ・コンボイはワクチンに反対しているのではなく、本人の同意のないワクチン接種など、市民の自由が侵害されることに反対している」と述べています。

モーリーン・スティール氏は新唐人に対し、ピープルズ・コンボイはカナダ人の経験から教訓を汲み取り、すでに準備を整えており、コンボイが安全に、合法的に、平和的に行進できるよう、弁護士や安全専門家がサポートしていると語りました。

米ピープルズ・コンボイ主催者 モーリーン・スティール氏
「道中の地方自治体と警察には、事前に連絡を取っている。 また、私たちをサポートしてくれる弁護士もおり、法律の範囲内で活動できるようにしている」

カナダのトルドー首相は、デモに参加したトラック運転手を「受け入れがたい意見を持つ人種差別主義者や女性差別主義者」であると断じました。 スティール氏は、今回のコンボイには、米国内のあらゆる階層の人々、異なる信仰や人種の人々が集まっていると述べています。

米ピープルズ・コンボイ主催者 モーリーン・スティール氏
「このコンボイは、あらゆる階層の人々を代表している。 これはトラックドライバーによるコンボイではなく、人々によるコンボイだ。米国のトラックドライバーが先頭を引いているのだ」

報道によると、西部のカリフォルニア州のほか、東部のペンシルベニア州からもトラックの車列が首都に向かっています。

トラック集団のデモに対処するため、米国防総省は首都ワシントンに約700人の州兵の配置を承認しました。州兵は、ワシントンD.C.の自治体や議会警察を支援して、連邦議会議事堂周辺などで交通整理にあたるとしています。

なお、3月1日にはバイデン大統領による初めての一般教書演説が、上下両院合同会議で行われます。

 
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