シンガポールは中国人富裕層の新たな避難所となるか

中国富裕層は、資産の預け先として、シンガポールに目を向けています。

シンガポールにファミリー・オフィスを設立することは、中国人富裕層が国外に資金を移転する際の一つの選択肢となっています。

それには少なくとも500万ドル(約6億円)の資産が必要ですが、その資産を運営できる人にとっては安全な避難所となります。

米ニュース専門放送局CNBCは先日、このファミリー・オフィスビジネスに携わるシンガポールの企業にインタビューを行いました。

ある会計・企業サービス会社によると、シンガポールでのファミリー・オフィス設立に関する問い合わせは、過去12か月で倍増しており、そのほとんどが中国国籍、あるいはシンガポールに移住してきた中国人からのものだといいます。

シンガポールは、中国語を話す大規模なコミュニティがあることと、富裕税がないことという2つの理由から、中国人にとって魅力的な選択肢であることが証明されています。それに、シンガポールは南シナ海に面していますが、近隣諸国と異なり、中共政権との間で領海をめぐる紛争が起きていません。

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