預金者3000人が鄭州で抗議 当局はバス40台で拘束

7月10日、中国各地から集まった預金者が、中国人民銀行鄭州支店の前で、河南銀行に預けた預金の払い戻しを求めて抗議活動を行いました。正午近くになると白衣を着た人と黒衣を着た人が大挙して抗議現場を包囲し、暴力的に抗議者を拘束し始めました。けがを負った預金者もいます。

7月10日午前5時すぎ、2000人から3000人の預金者が中国人民銀行鄭州支店の前の階段で中国語と英語の横断幕を掲げてスローガンを叫び、河南銀行に預金の返還を要求しました。

デモに参加した預金者
「私の預金を返せ! 河南銀行、私の預金を返せ! 河南銀行、私の預金を返せ!」

「人民警察、中共のマフィア! 人民警察、中共のマフィア!」

「マフィア! マフィア! マフィア!」

デモに参加した預金者
「これが河南省政府だ、彼らが公権力を動かして、暴力機関を動かしたのだ。警察は我々合理的に権利保護を求めている預金者を、合法的に預金を引き出そうとしている預金者を包囲しているのだ!」

「これでも中国の神か? これでも中国なのか? 彼ら庶民を救ってください! 預金者を救ってください!」

当日の午前11時ごろ、大勢の警察官がデモ現場に到着して参加者を拘束し始めました。

当局の放送
「現場に集まったみなさん、君たちの行為はすでに法に抵触している」

デモに参加した預金者は警察から暴行を受け、一部の参加者はけがをしました。

その後、当局はバス40台を動員してデモに参加した預金者を強制的に連行しました。

けがをした預金者
「私の眼は河南のマフィアから殴られてこんな風になってしまった。周囲を警察に囲まれた。警察に引きずられ、このバスに乗せられた」

河南省の複数の村鎮銀行の預金者は今年4月下旬から預金を引き出せなくなり、被害を受けた預金者が40万人に達しました。彼らの預金総額は約400億元(約8180億円)に上ります。河南村鎮銀行の預金者の多くが、7月7日の夜から自分の健康コードが理由なく赤色に変わっていることに気づきました。彼らは誰が河南銀行を裏から支えているのかと疑っています。

業界関係者は、河南銀行の経営破綻は中国の銀行の信用体系が崩壊した問題があるだけでなく、国全体の信用体系が失われた証の一つだと指摘しています。

 
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