北朝鮮 コロナ勝利宣言 「南が流入させた」

北朝鮮の金正恩総書記は10日、中共ウイルスとの戦いに勝利したと宣言しました。同時に、金正恩氏の妹は、金正恩自身が発熱の症状に見舞われていたことを明かし、金正恩氏が感染した可能性があることを初めて示唆しました。そして、感染源は韓国であると非難し、韓国当局を撲滅すると脅しました。

北朝鮮の金正恩総書記は、中共ウイルスとの戦いで勝利したと宣言しました。一方、妹の金与正(キムヨジョン)氏は、正恩氏もウイルスに感染していたことをほのめかしました。
金氏は8月10日の全国非常防疫総括会議での演説で、感染拡大を引き起こしたのは韓国であると非難し、「致命的な報復措置」を取ると警告しました。

金氏はさらに、5月から実施されている「最大非常防疫態勢」の解除を指示しました。

アナリストは、この勝利宣言は、国境の封鎖により妨げられていた中国との貿易を回復するための準備段階になる可能性があると考えています。

朝鮮中央通信(KCNA)は11日、金氏はまた、北朝鮮は 「世界的な健康危機が終わるまで、鋼鉄のような強い防疫壁を維持し、防疫対策を強化しなければならないと述べた」と報じました。

妹の与正氏は演説の中で、金正恩氏は「高熱の中でひどく苦しんでいた」と述べました。

与正氏が北朝鮮の国営テレビで正恩氏が中共ウイルスに感染していた可能性が高いことを初めて明らかにしたとき、客席の多くの人が涙をぬぐいました。

与正氏はまた、国境付近で発見された韓国からの宣伝ビラが、感染拡大を引き起こしたと非難しました。

北朝鮮は中共ウイルスの感染者数を発表したことがありません。明らかに検査用品が不足していることが原因です。

その代わり、毎日「発熱」患者数が報告され、その数は500万人近くに上りました。

脱北者や韓国の活動家らは何十年もの間、反北朝鮮政権を批判するビラを結びつけた風船を北朝鮮に飛ばしています。時には食料や医薬品、お金、その他の物品と一緒に飛ばしています。

与正氏は、北朝鮮は南側の隣国に対し、「韓国当局の撲滅」を含む厳しい報復措置で対応する必要があると述べました。
これに対して韓国は、北朝鮮の非難を「根拠のない挑発」だと反発しました。

〈字幕版〉

 
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