NY市が不法移民を支援 有名ホテルに宿泊する可能性も

米国では、バイデン大統領の就任後、移民政策が大幅に緩和されたことで、大量の移民が不法流入しています。テキサス州のアボット知事は4月から、不法移民をテキサス州からワシントンD.C.ニューヨークに移送し、バイデン大統領の「オープン・ボーダー」政策に抗議しています。ニューヨーク市にはすでに数千人の不法移民が到着し、慈善団体が移民の支援に乗り出しています。報道によると、約600組の不法移民家庭が、タイムズスクエア付近の高級ホテルに保護される可能性があることが明らかになりました。

ニューヨーク大司教区のカトリックチャリティーズは16日、ここ1か月で移民が急増しているため、支援の需要が高まり、すでに1,300人以上を支援していると述べました。

政治亡命を求めて国境を越えて来たこれらの移民の多くは、ベネズエラ、コロンビア、エクアドルなどの国から来ています。 ティモシー・ドラン(Timothy Dolan)枢機卿やカトリックチャリティーズなどが支援を申し出ており、ニューヨーク市も1週間以内に受け入れセンターを開設すると見込まれています。

カトリック・チャリティーズ・ニューヨークの事務局長 ケビン・サリバン氏

「今日のメッセージは、私たちは危機的状況にあり、私たちも助けが必要です。 一方、これはニューヨークが活気ある場所であり続けるための一種の能力だと考えている」

15日、ワシントン・ポストは、政治亡命を求める不法移民のグループが、タイムズスクエア周辺にある高級ホテルに収容される可能性があると報じました。 報道によると、ニューヨーク市は1〜2か月後をめどに、約600世帯の不法移民を「ROW NYC」というホテルで保護する計画だといいます。 

移民たちは、20階建てのホテルの指定されたフロアに宿泊する予定です。 ホテルのウェブサイトによると、通常の宿泊料金は、ダブルルームが1泊400ドル以上、シングルルームも1泊100ドルを超えています。

ホテルが不法移民の保護に使われることに対し、理解を示す宿泊客もいます。

英国人観光客 Sumaiyahさん

「彼らがどこの国から来たとしても、ここに残る機会を与えられるべきだと思う。ここには多くのチャンスがあるからだ」

一方、不法移民への優遇措置は、不公平な政策であると懸念する声もあります。

ニュージャージー州在住でニューヨークで働くフレッドさん

「私は退役軍人で、海軍に4年間勤務していた。 ダウンタウンでは、ホームレスの退役軍人を多く見かける。 そういう人たちを助けるのではなく、他国から来た人たちを受け入れて生活費を負担することは、とても悲しいことだと思う」

フィリピン系米国人 フェリスさん

「私たちがここに来たときは、費用を支払った。 グリーンカードを申請し、その費用を支払った。 市民権を申請したときもその費用を支払った」「彼らがここに来て、私たちのようにすべての費用を支払うのであれば、問題はない」

 

 
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