第20回党大会前夜 観光都市で「ニラ狩り」

16日に中国共産党第20回党大会が開幕しますが、北京では少なくとも10か所で感染が拡大しています。また、多くの観光都市では観光客が足止めされ、高価なホテルに連行され、自費で隔離されています。

10月8日、湖南省の観光都市張家界の市民が新唐人に語ったところによると、地元では感染者が1人確認された後、交通がストップし、多くの観光客が足止めされているといいます。

湖南省張家界市民の張さん
「現在、都市封鎖中で、 昨日から道路が封鎖され、観光客は足止めされています。 三日間で2回の検査に合格したら、離れることができるかもしれません。今はまだ離れることができません。政府が指定した2つのホテルに宿泊しなければなりません」

動画によると、観光客数百人の健康コードが赤色になり、張家界のある駐車場に閉じ込められています。 一部の観光客は市政府に抗議に行き、張家界市を離れたいと求めたものの、問題は解決されませんでした。

張家界空港には300人以上が取り残されており、ほかにも多くの観光客がホテルに連れて行かれ自費で隔離されています。

張家界景勝区の自営業者 王さん
「景勝区エリアの観光客は今、出られなくなっています。エリア内に入った観光客は健康コードの色が変わったら、ホテルに連れて行かれ隔離され、出られません。私たちは家に閉じ込められ、毎日PCR検査をしています」

観光名所の「鳳凰古城」も6日、ロックダウンを発表しました。大勢の観光客が脱出しましたが、高速道路のジャンクションが封鎖されたため、観光客はホテルに連れて行かれ、自費で隔離されました。

湖南省西部の住民 杜さん
「1週間の国慶節の連休の最終日に感染者が現れ、封鎖したうえ、ニラ狩りをするのです。どこも同じような状況です。目的は人の流れをコントロールするためです。張家界市だけでなく、湖南省の西部ほとんどが封鎖されています」

海南省でも、多くの観光都市が感染拡大のため再び封鎖され、観光客の健康コードがすべて赤色に変わり、街から出られなくなっています。

雲南省の観光都市景洪市も4日、感染者が確認されたためロックダウンを実施し、数千人の観光客が市内に取り残され、1泊1000元の高価なホテルに泊まらされました。また、地元警察は銃を持って、離れようとする観光客を脅していたといいます。

6日早朝、雲南省昆明行きの列車内で乗客らは、乗務員から「下車後、ホテルで隔離されることになる」と知らされました。 部屋代は1日320元でした。

また、5日夜、広東省恵州市小径湾で感染者が1人確認されたため、観光客や市民は全員居住区のホテルに連れて行かれ隔離されました。清遠高速道路サービスエリアでも同日、多くの旅行者が足止めされまし
た。

 
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