中共はゼロコロナを堅持「電子監獄」の開始か

中共の習近平総書記は中央政治局常務委員会の会議で、『ダイナミック・ゼロコロナ』を揺るぎなく実行する必要性を改めて強調しました。

ウイルスより中共のほうが怖い

2000万人近い人口を有する広東省広州市は、中国の製造業の中心地ですが、現地では広範囲で封鎖管理が実施され、多くの住民が強制的に隔離されています。

広州市の隔離施設に入れられた住民
「あの子供を見て。まだ2歳にもなっていない。かわいそうに。悲しいことだ」

広州市当局の9日の公式発表によると、1日で2,555人の新規感染者が報告されましたが、2,430人が無症状で、残りの125人は全員軽症だといいます。 政府の非人道的なゼロコロナ政策の下、当日夜から茘湾区と番禺区(ばんぐうく)のおよそ400万人の住民が海珠区による静黙管理下に置かれました。当局の非人道的な政策に耐えきれず、多くの市民は封鎖地域から逃げ出しています。

広州市茘湾区 梁さん
「封鎖すると、みんな一斉に逃げていく。一分でも遅れるともう逃げられない。地方から来た人は悲惨だ。彼らはガスコンロもない。封鎖で食料がなくなると、助けを求めるしかない」

河南省政府 フォックスコンのために労働者募集

10月末から11月初めにかけて、鄭州のフォックスコンでは従業員が大量に脱走しました。河南省当局は最近、新たな政策を出して、フォックスコンの従業員募集のために、一部の鄉や鎮にノルマを与えています。フォックスコンの元従業員らは生きるために命からがら逃げ出しましたが、他方では鄭州の人々も度重なる封鎖管理に苦しんでいます。

鄭州市民
「封鎖があと1か月続くと、もうすきっ腹を抱えるしかない。鄭州の流行は、現状はなんとも言えない、未来は予測不能だ。全ての可能性がある」

中共はゼロコロナを堅持「電子監獄」の開始か

10日、習近平総書記は中央政治局常務委員会の会議で、『ダイナミック・ゼロコロナ』を揺るぎなく実行する必要性を改めて強調し、封鎖解除を期待していた人々をがっかりさせました。 会議ではまた、予防・管理業務の最適化を図るための20の措置が提案されましたが、詳細は公開されていません。

同時に、中共の国家衛生健康委員会、国家中医薬局、国家疾病予防管理局は共同文書を発表し、2025年に全国規模の健康コードアプリを立ち上げ、ビッグデータを使っていわゆる「リスクグループ」を追跡するとしています。民主主義国家ではウイルスと共存する生き方を模索していますが、中共が次々と出している極端な政策はまるで巨大な「電子監獄」を構築しているかのようです。

 
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