指示され法輪功弾圧 在米中華系市民を起訴

26日、中国共産党(中共)の違法なエージェント2人がロサンゼルスで、FBI捜査官に逮捕されました。中共の指示で動いた2人は、米国内の法輪功学習者に対し国境を越えた弾圧をするために、米政府関係者に賄賂を贈ったとして逮捕されました。

米司法省が26日に発表した声明によると、起訴されたのは、元中国籍の陳軍(70歳)と、ロサンゼルス在住の中国籍の馮林(43歳)です。

逮捕された2人は、中共の指示に従い、少なくとも1月から5月頃まで、米国税局(IRS)を利用し、法輪功学習者が運営・維持する団体の非課税資格を剥奪しようとしたとして、中共の犯罪に共謀した罪に問われています。

2人は潜入した国税局捜査官に5000ドル(約70万円)の賄賂を支払い、この計画を進めるためにさらに支払いを約束していました。

中国の人権弁護士・吳紹平氏
「中共は、自国を統治するための腐敗した方法を、他の国にも適用しようとしています。これは中共が海外に影響を与え、自分の力を浸透させ、支配するための重要な手段なのです」

中国の人権弁護士である吳紹平氏は、中共はそのためにあらゆる手段で米高官を腐敗させようとしているのだと述べています。

米国在住の時事評論家・藍述氏
「中共はこのような方法で、米国政府を中共側に引き込み、買収することも含めてやりたい放題で、法輪功への迫害を国際社会にまで拡大させようとしているのです」

また司法省は、法輪功は中共にとっての5大脅威の1つとみなされていると話しています。中国では、法輪功学習者は中共から投獄監禁を含むさまざまな抑圧や迫害を受けているといいます。

藍述氏
「国内外にかかわらず、中共の迫害の対象の中で、法輪功に対する迫害が最も残酷なものです。 今や欧米諸国は、中共が欧米諸国の国家安全保障に対する最大の脅威であることを認識し、その是正に乗り出しています」

逮捕された陳軍と馮林の2人は、中共の未登録エージェントとして、米国公務員への賄賂と買収の共謀、および資金洗浄の共謀の罪に問われています。

吳紹平氏
「米国がこの点について行動を起こしていることは、非常に喜ばしいことです。これまでのように、中共のエージェントが米国内で大暴れし、米国の法律や民主主義と自由といった米国人の価値観を損ない、反中共主義者を迫害することは、もう許されないのです」

しかし呉氏は、米国は一部の中共党員を逮捕したものの、その取り締まりは十分とは言えず、中共工作員の全体数に比べれば、逮捕された者は氷山の一角にすぎないと指摘しています。

 
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