中国A株暴落 株主は「愛国者」から「憎国者」に

旧正月が近づく中、中国の株式市場は大幅に下落が続き、市場価値が2021年のピークから60%以上減少しました。中国共産党(中共)当局はまた、中国経済の悪く言うことを厳しく禁じています。多くの個人投資家は苦しい状況を訴え、自分たちは党の宣伝に騙されて株式市場に参加したと述べ、今や「愛国者」から「憎国者」になったと不満を述べています。

中国A株は2月5日取引開始後、間もなく、大幅な下落が見られ、2000以上の株が取引停止やストップ安になるほどの大混乱が起こり、多くの個人投資家が悲鳴を上げました。

上海市の個人投資家、戴さん
「前の安値を下回り続けています。私も株をやっているので、もう怖くて仕方がありません。2660まで下がりました。一気に2700を下回ったので損切りが発生し、自殺する人やビルから飛び降りた人もいました。友人もすごいことになり、彼の2つの株がすべて取引停止になりました。今朝、電話で彼と連絡を取りました。株のことは話しませんでしたが、彼のほうからすぐに株の話を持ち出しました」

最近、中国の株式市場が急落し、先週末には中国のネットユーザーが米国大使館の公式ウェイボーを「嘆きの壁」として使いました。野生のキリンの保護に関する記事の下には、「何億人もの投資家が今年の旧正月を迎えられそうにありません。年越し商品を買うお金もありません」「米国よ、A株を救ってくれ。米国が大好きだ」「生きる道も与えてくれない。抗議だ!」などのコメントがありました。

ウェイボー管理者は米国大使館の記事を削除することができないため、激しいコメントを削除し続けました。それでもネットユーザーは絶えずコメントを残し、他にもインド大使館のウェイボーに救援を求める人もいて、「これまでの自分は、浅はかだった。助けてくれ」「(インド株のSENSEX指数は)7万以上に達しているではないか。私たちを助けてくれ」などと嘆いています。

戴さん
「米国大使館のウェイボーの下には多くの中国人がコメントを残しており、この件はかなり大きな話題になっています。中国の投資家の90%が損をしているのは確かです。個人投資家は2億人、ファンド投資家は4億人、合計6億人もいます。すごいことです。全員が影響を受けています」

多くの個人投資家は、中共メディア「経済日報」が2023年8月3日に発表した「住民が株式、ファンドなどの手段でお金を稼ぐことを可能にする」という記事に騙されたと訴えています。これにより、指数が3200の段階で参入した投資家もいます。その後、市場は一貫して下落しましたが、彼は新華社の「中国市場は中傷や抑圧に耐えられるだけでなく、収益はもちろん成長ももたらす」といった主張を信じ続け、追加投資を続けたところ、現在までに40%の損失を被ました。

上海の個人投資家である張勝さん(匿名)
「株式市場は毎日下落しています。政策に問題があり、全てが口先だけのスローガンのようなものです。何十万も損している、50、60万元もです。みんな貧乏人です。全て噓です」

新唐人の記者
「それは上場企業ではありませんか?それも人を欺いているのですか?」

張勝さん
「全部嘘です。全部です」

新唐人の記者
「財務報告書は見なかったのですか?」

張勝さん
「それも嘘です。彼らには本当はありません。もう救いようがありません。お金持ちはみんな逃げました。お金のない人たちは全て失ってしまいました」

上海の個人投資家の戴さんによると、現在「ニラ刈り」されている投資家の多くは個人投資家であり、株式市場はかつて彼らにとって唯一の希望でした。

戴さん
「私たちのような貧しい人たちにとって、今日の高すぎる不動産価格と子供の結婚などお金が必要な場面に直面した時、株でしかお金を稼ぐ方法はありません。株はすべての人にチャンスを与えることができるからです。しかし、それは世界全体で見た場合ですが、ここでは、裏操作により、一般人は犠牲にされ、不運に見舞われるだけです。もちろん、今のように損失を被っていると、大体読めるようになります。通常なら上がるべきところですが、今は下がっています。もうどうすることもできません」

ネットユーザーは、「中国の株式市場の下落は、自国を最も信じ、将来を最も期待し、最も善良で頑強な人々の希望を打ち砕きました。彼らは何十年も苦労し、国の呼びかけに応じて、貯金をすべて株式市場に投資しましたが、その結果、次々と株価が暴落し、絶望に追い込まれた」と話しました。

豪州在住の歴史学者 李元華氏
「経済が衰退し、そして彼ら(中共)に回復する力がない場合、株式市場も成り立たなくなります。この過程で、中共のプロパガンダを盲信していた人々は、実際の利益損失を経た後に目を覚まし、国を支持する者から国を憎む者に転じるでしょう」

多くの個人投資家たちは「株をやり始めてから、国を愛さなくなり、むしろ憎むようになった」「愛国者から憎国者に変わった」「愛国者たちを正確に狙っている。これから誰が信じるものか」「悪事を行えば必ず天罰が下る。陳勝と呉広になるか」などと怒りを表しています。

 
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