ウイグル人を監視 トルコが中共スパイ6人を逮捕

近年、欧米諸国は中国共産党(中共)のスパイに対する取り締まりを強化しています。最新のニュースではトルコ情報機関が収集した情報を中共の情報機関に共有し、トルコのウイグル人の情報を探り、スパイ活動を行ったとして、6人の容疑者が逮捕されました。さらにもう1人の容疑者は指名手配中です。

2月20日、トルコの国営アナドル通信は、中共情報機関に代わってウイグル人難民に対しスパイ活動をした疑いのある6人がイスタンブールで逮捕されたと報じました。7人目の容疑者はまだ指名手配中とのことです。

イスタンブール検察はこれら7人の身元を確認しました。彼らはトルコのウイグル人協会の情報を収集し、ウイグル族のコミュニティで知られている人物を追跡し、収集した情報を中共当局に提供したとして起訴されています。

米国ウイグル協会のイルシャティ会長
「実際、これらの情報提供者は彼らに多くの貴重な種類の情報を提供していません。では、何を提供しているのでしょうか?例えば、イルシャティが誰と接しているのか、誰と仲が良いのか、好きなもの、嫌いなものなどです。これにより、すべてのウイグル族の情報を把握し、個々のウイグル人に対して脅迫、誘惑、攻撃を行うのです。このようにして、彼らはウイグルのコミュニティー内で分裂を引き起こすことができます」

米国ウイグル協会のイルシャティ会長によると、中共はこのような脅迫や誘惑を通じて、一部の人々を脅すことができますが、すべてのウイグル人に通用するわけではないといいます。

イルシャティ会長
「中共の脅しや誘導が通じない人もいます。その時、どうするのでしょうか?彼らはその人たちが誰とどのような関係があるのかを知っているので、そこから対象を絞って、噂や捏造した話を流したり、スキャンダルなどを作り出したりします。ウイグル人コミュニティで主導的な役割を果たしている、あるいは先駆者となっているウイグル人を中傷することが目的なのです」

基本的に中共の迫害から逃れるため、近年、多くのウイグル族がトルコに亡命しましたが、この人々に対する中共の迫害は決して止まりませんでした。

イリシャティ会長
「私が聞いた話では、トルコでは、中国のスパイや一部の中国の警察官さえも、駐トルコの中国大使館や領事館で、何人かのウイグル人を尋問しているというのです。これらは許されるべきではない行為です。トルコ政府は強硬に対処すべきです。このような尋問は海外での迫害です」

トルコのウイグル人活動家によると、近年、トルコにおいて、中共による亡命ウイグル族へのスパイ活動が急速に増加しています。

米国在住の時事評論家、藍述氏
「実際、中共はウイグル族だけでなく、宗教的迫害を他国にも拡大しようとしています。中共の世界中でのスパイ活動や浸透活動は今、拡大の段階にあり、今後もエスカレートしていくでしょう」

トルコ人は人種、宗教、言語などの面でウイグル族と密接な関係があるため、トルコは中央アジア以外で最も多くのウイグル族が居住する国となっています。

一方、新疆のウイグル族は中国の少数民族であり、近年、数万人のウイグル人がトルコに避難しています。

藍述氏
「多くのウイグル人は中共の宗教的迫害を逃れるためにトルコに避難しています。実際、現在、トルコ国内には7万人以上のウイグル族がいます。もちろん、中国国内には新疆だけでも1千万人以上のウイグル族がいます」

中共当局による新疆のウイグル族に対する迫害行為は、米国、英国、フランスなど多くの国の注目と非難を集めています。トルコのエルドアン大統領も中共がウイグル族に対して「ジェノサイド(大量虐殺)」を行っていると非難しました。

藍述氏
「トルコは過去に中共との間で利益交換の歴史がありましたが、今回は中共のスパイ活動に対する逮捕や取り締まりなどの行動を続けることを期待しています」

イリシャティ会長
「これらの人々はウイグル族だけでなく、私たちの社会にも脅威を与え、また、居住国の法律にも違反しています。そのため、法の尊厳を守るためには彼らを処罰しなければなりません」

国際人権団体や欧州連合、欧米諸国政府は、中共が2017年以降、新疆ウイグル自治区で少なくとも100万人以上のウイグル人を「再教育キャンプ」に収容し、強制労働を課していると非難しました。

2022年の国連報告書には、中共が新疆の強制収容所におけるウイグル族のイスラム教徒に対し拷問、性的暴行、強制労働を行っているという信頼性のある証拠が詳細に列挙されていますが、中共はすべての指摘を否定しています。

 
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