バイデン候補が移民政策を大幅に見直し 国境危機が再燃する懸念も

米国民主党バイデン候補は現在、米国の移民政策の大幅な見直しを計画しています。これについて米国税関・国境警備局の代理局長は、この見直しによって新たな国境問題が発生する恐れがあると警告しています。

米国税関・国境警備局のマーク・モーガン代理局長
「彼ら(民主党)はまたもやキャッチ・アンド・リリース政策を実施しようとしている。彼らは不法移民を保護し、強制送還はせずに褒賞として彼らに健康保険を与える。私の言葉を覚えていてほしい。これは去年の危機を子どもの遊びのように見せかけている」

バイデン氏の政権移行チームは先日、メキシコ北部で米国への亡命申請を待っている人々に資金を提供して、居住条件を改善して人道支援を行い、中共ウイルスの検査も提供する計画があると発表しました。専門家はこれについて、ビザも持たず入国もしていない移民に財政支援を提供するのは適切でないと指摘しています。

トランプ大統領は現在の議会予算案について、米国市民への財政支援は気の毒なほど少ないのに不法移民にはずいぶん寛大だとして、バイデン候補は一人当たり600ドルを支給する計画に何の異議も唱えていないと直接批判しました。

トランプ大統領
「法案によると、不法移民の家族に該当すれば救済小切手を与えてよいとされているので、受け取る金額は一人当たり1800ドルになる場合もある。これは米国人が受け取る金額よりはるかに多い」

バイデンチームはさらに、国境での保護手順を修正し、国境で処理できる移民の数の制限をやめ、トランプ大統領が建設したメキシコとの国境壁を撤去する計画があるとも発表しています。

米国税関・国境警備局のデータによると、南部の国境で逮捕された不法移民の数は4月が1万7000人だったのに対し、10月には7万人近くに達しています。移民が激増した理由については、中共ウイルスによる経済問題だけでなく、民主党の政策に対する期待も込められていると推測されます。

米国税関・国境警備局のマーク・モーガン代理局長
「イミグレーションシステムが脆弱になったときや、多くの抜け穴がある場合に集合要素が最大になる。これには感覚的な潜在的な抜け穴も含まれる。これが今、我々が見ている状況だ」

バイデン候補は選挙キャンペーンの中で、1100万人の不法移民に合法的に身分を提供するプロセスを提供する必要があるとして、当選したらトランプ政権が行っていた不法移民制限措置を撤廃すると発表していましたが、12月22日に発言を変えています。

米民主党のバイデン候補
「おそらく就任初日にはできないだろう。政策を適用するまで6か月はかかると思われる」
トランプ政権高官は、バイデンチームの移民政策は新たな国境問題につながる恐れがあると警告しています。

 
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