ウィキメディア財団が親中共勢力を排除

ウィキペディアを運営するウィキメディア財団はこのほど、中国大陸の利用者7人のログイン権と、親中共派の管理者12人の編集権限を取り消したと発表しました。

ウィキメディア財団のマギー・デニス(Maggie Dennis)副会長は、非公認グループ「中国本土ウィキペディアン(WMC)」の一部メンバーの活動を長期間、詳細に調査した結果、利用者7人のログイン権と、管理者12人の編集権限を取り消したと発表しました。

消息筋によると、WMCとは中国本土のウィキペディアユーザーによって作られたテンセントのチャットアプリQQのグループで、その中心メンバーは中国語版ウィキペディアの親中共派の管理者と上級ユーザーだといいます。

このQQグループは、親中共派メンバーが管理者に選出されるよう、投票の操作など不正行為を行っていました。さらに、非協力的な編集者に対しては、いわゆる「人肉検索」と呼ばれる不正手段で、匿名編集者の個人情報を集めていたといいます。

今年7月、ウィキペディアの親中共派管理者であるワルター・グラスルーツ氏(Walter Grassroot)らは、香港反送中デモの参加者を「暴徒」と表現することを拒否した香港人編集者に対し、「国家安全維持法」違反で香港警察に通報すると脅迫しました。正義感のある別の編集者がこの問題をウィキメディア財団に告発し、最終的に財団は調査を経て、一部利用者の権限を制限しました。

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