Facebook 顔認証システムを停止へ

Facebookは10月28日、社名をMetaに変更しました。なお、SNSの名称としてのFacebookは継続するとのことです。さらに11月2日、今後数週間のうちにアプリでの顔認証技術の使用を停止すると発表しました。

「顔認証とは、文字通り顔を認証するソフトウェアのことです。白い枠の中に映る顔を認識し、その人が写っている他の写真やビデオと比較します」

「11月2日に発表された声明の中で、Meta社(旧Facebook社)は、今後数週間のうちにFacebookアプリの顔認証システムを停止すると発表しました」

Meta社は10億人以上の顔認証テンプレートを削除するとしています。これは自社製品での顔認証技術の使用を制限するという全社的な取り組みの一環です。

声明によると、Facebookのデイリーアクティブユーザーの3分の1以上が、顔認証機能の設定をオンにしているとのことです。

一方、人工知能(AI)担当副社長は、特に規制当局がまだ明確なルールを提供していないため、社会的懸念の高まりに対して、肯定的な使用例と比較して慎重に検討する必要があると述べています。

また、11月1日に開催された年次テクノロジー・ウェブ・サミットで、ある幹部は同社が目指しているのは透明性の向上だと語りました。

Meta社の国際業務問題及び広報責任担当副社長 ニック・クレッグ氏
「少なくとも私たちMeta社にとっては、アルゴリズムを含めた透明性の向上、オンライン上の子供たちに関する調査の推進、そして規制の強化につながると考えている」

内部告発者のフランシス・ハウゲン氏とソフィー・チャン氏が、同社の倫理上の懸念を表明してFacebookが非難を浴びていることが、今回の動きの背景にあります。

「副社長の一人は、この変更は認証技術の歴史の中で顔認証の使用に関する最大のシフトの一つになると述べています」

〈字幕版〉

 
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