四川省が未婚での出生届認可 批判の声殺到

中国の人口成長がマイナスに転じ、世界中から注目されています。 出生率を上げるため、四川省では最近、未婚での出産届けを容認する政策を打ち出し、議論を呼んでいます。

四川省衛生健康委員会が1月30日に発表した「四川省出生登録業務管理方法」によると、未婚での出生届も容認する政策を2月15日から実施し、有効期限を5年とするとしています。

このニュースには、世間が騒然としました。 ネットユーザーからは「一夫一婦制は名ばかりで、出産さえできれば、子供がどこからきたのかは関係ないというのか?」「出生率を上げるために、メンツも捨てたのか」「非嫡出子が嫡出子と同じ扱いを受けるようになると、結婚の意味があるのか?道理で結婚手続きをする人が大幅に減るわけだ」と非難されています。

この批判に対し、四川省衛生健康委員会は、新政策は未婚で妊娠した人々の権利を保障するためのものであり、戸籍登録とは関係ないと回答しました。

四川省在住の龍さん
「人口の高齢化を改善するためだと思われます。大量の人が死亡した可能性があり、彼らは人的資源を必要としています。この国は労働集約型産業で安価な労働力が必要なのです。この政策を最初に始めたのは江蘇省、浙江省、上海市で、婚外子も戸籍登録できるようになりました。人口を増やすために、倫理道徳などは無視し、元々非合法だったのを合法にしたのです。人口は彼らにとってボーナスだからです」

報道によると、中国の人口は昨年、60年ぶりにマイナス成長となり、減少傾向は今後も続くと予想されています。当局は出生率増加のために、人口増加を奨励する措置を打ち出しています。

重慶市民の章さん
「人口が危機的状況です。まず感じるのは、国はこれ以上兵士を集めることもできなくなり、支配層が焦っているのです。若者がいなくなり、政権も維持できなくなり、年寄りを騙すのも容易ではないのです。支配者一派は、その多くが隠し子を持っており、彼らには道徳も倫理も全くありません」

あるネットユーザーは、「この政策は一部高官の実情を反映している。自分の愛人たちの権利を勝ち取るために、そのうち一夫多妻制も復活するかもしれない」とコメントしています。

 
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