頼清徳氏が台湾総統に当選 中共の介入失敗

台湾の民進党総統候補、頼清徳氏は1月13日に行われた総統選挙で、約558万票以上を獲得して勝利し、中国共産党(中共)の選挙への介入を成功裏に撃退し、台湾の民意を中共のコントロールから守り抜きました。

注目された台湾の総統選挙は1月13日に終了し、民進党候補の頼清徳氏が勝利し、台湾の民主化以来、民進党が3期連続して政権を獲得するという歴史的な記録が樹立されました。

台湾の新総統、頼清徳氏
「2024年、世界的な選挙イヤーの中で最も注目された最初の選挙として、台湾は民主主義陣営で初勝利しました。民主主義と権威主義の間で、私たちは民主主義の側に立つことを選びました。中華民国台湾は引き続き国際的な民主主義の仲間と共に歩んでいきます」

統計によれば、民進党の頼清徳氏と蕭美琴氏の「頼蕭ペア」は558万6019票を獲得し、得票率は約40.05%。国民党の侯友宜氏と趙少康氏の「侯趙ペア」は467万1021票で2位。民衆党の柯文哲氏と呉欣盈氏の「柯呉ペア」は369万466票を獲得しました。頼清徳氏と蕭美琴氏は今年の5月20日に第16代総統および副総統に就任します。

中共は選挙前に、武力威嚇や政治浸透などさまざまな形で介入を図り、何度も頼清徳氏を「頑固な台湾独立活動家」と攻撃し、今回の選挙が「戦争か平和か」「繁栄か衰退か」の選択だと台湾の人々に呼びかけました。台湾の人々は選挙を通じて中共の野心を挫折させました。

自由法学者の袁紅冰氏
「今回の選挙の結果は、台湾の人々が習近平のいわゆる一国二制度を拒否し、中共が強く推薦する国民党候補者を拒否し、習近平当局が絶えず攻撃と誹謗中傷をしていた頼清徳と蕭美琴を総統に選んだことを示しています」

袁紅冰氏は、今回の選挙が台湾の未来と運命にとって非常に重要であると指摘しました。台湾の人々は、中共が血を流すことなく台湾を統一しようとする試みを挫折させました。

台湾国防院国防戦略・資源研究所の蘇紫雲所長
「2024年の中共の介入は特に顕著で、対台湾作業チームの副リーダー、王滬寧に対して全体を細分化するなどと要求しました。中共のシステムによる作戦の中で、認知戦、経済的脅迫、およびグレーゾーンの行動という3つの手段がすべて使用されました。この状況の中、台湾は民主的な選挙を円滑に実施し、世界に民主主義の強靭性を示し、自らを守る意志と決意を示しました。これは非常に大きなハイライトだと思います」

カナダ在住の作家である盛雪氏も、台湾の選挙結果は、中共が台湾に対して試みた多岐にわたる浸透活動に対して、分断や崩壊、贈収賄と汚職などの手段が全て失敗したことを示しており、これは台湾の民主主義が成熟していることを証明していると述べています。

盛雪氏
「中共は台湾に対する介入を最初から最後まで絶えず行ってきました。台湾が初めて直接選挙を行った1996年の時点で、中共はミサイルを発射して威嚇するなど、ありとあらゆる手段を駆使しました。しかし、その時中共が取った手法は、かえって台湾の一般市民を動かし、彼らは自分たちの投票権を使って、中国共産党に非常に響き渡る平手打ちを与えたのです」

台湾の総統選挙の投票日、中共は8機の軍用機と6隻の軍艦により台湾海域周辺で活動を続けました。その中には1機の軍用機が台湾の南西空域に進入し、さらに1機の気球が台湾本島上空を飛来していたとの報告があります。

盛雪氏
「中共の台湾に対する脅威は非常に現実的で緊迫したものです。この状況に対処するためには、まず中共の本性を十分に理解し、そして台湾にとって専制的な中国が永遠の脅威であることを根本的に認識しなければなりません」

頼清徳氏と蕭美琴氏が選挙に勝利した後、中共の外交部と国務院台湾事務弁公室は共に攻撃に出て、「台湾は中国の台湾である」と主張しました。選挙は「統一の大勢」を阻止できないとのことです。

袁紅冰氏は、台湾の選挙結果は、北京の中南海に衝撃を与え、中共の次の動きは台湾への主権の迫害を明らかに強化し、台湾海峡の戦争を引き起こすための様々な準備を進めると見ています。今後、台湾海峡の平和と安定を変えることは、習近平の主要な戦略的方向性となるでしょう。

 
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