中国の原発 トリチウムが福島の処理水の9倍以上

中国共産党(中共)当局は一貫して、日本が福島第一原子力発電所の「核汚染水」を太平洋に放出していると批判し、日本の水産物の輸入を完全に禁止しています。しかし、中共が新しく発表した原子力年鑑、「中国核能年鑑」によると、2022年に中国で13基の原子力発電所から放出された水に含まれる放射性物質・トリチウムの量は、福島原発の排出量の9.1倍にも上ると記されています。

2023年の「中国核能年鑑」によると、2022年に13基の原発の計19か所の観測地点で放射性物質の検査が行われました。そのうち15か所の排水から検出されたトリチウムの量が福島原発を超えていることが判明しました。年間放出量の上限は22兆ベクレルとされていますが、浙江省にある秦山原子力発電所では、一昨年に排出されたトリチウムの量が202兆ベクレルに達し、福島原発の放出量の9.1倍に相当します。

事故前に、福島第一原発はトリチウムの年間放出量の目標を22兆ベクレル未満と設定していました。

元中国核工業部の核物理学者である黄慈萍氏
「もともと(中国の原発のトリチウム)放出量は日本を上回っています。ですから、指摘される度に、データを隠してしまいますが、放出量が高いという事実はずっと変わりません。中共は実際の状況を顧みずに騒ぎ立てます。特に、日本に対する憎しみを煽ることを好みます。日本のデータを恐ろしく見せかけて、一般の人々の反日感情を煽るのは、完全に政治的な目的を持った作戦です」

福島第一原発は昨年8月から処理水の排出を開始しました。処理水の放射性物質含有量は国際原子力機関(IAEA)によって世界の安全基準に満たしていると認定されています。にもかかわらず、中共は日本の水産物の輸入を全面的に禁止しています。

黄慈萍氏
「中国の核廃水の最大のリスクは、原発が一般的に人口密集地域に建設されていることです。そのため、核廃水もその地域に放出されます。日本の水産物が食べられないというのであれば、中国の水産物はさらに食べられないでしょう。さらに、中国の核漏れはしばしば秘密にされ、巨大な秘密です。そのため、放射能災害が発生した場合、被害者の数は百万人ではなく、数千万人になることもあり得ます。これは比較的恐ろしい現実です」

中共は処理水を「核汚染水」と呼び、海洋放出を非難しています。共同通信が3月9日に報じたところ、中共の公式情報によって、中共が大量のトリチウムを放出してきたことが浮き彫りにされています。

また、福島の原子力施設からの処理水放出を巡って、中共はその強力な宣伝機関を駆使して、中国での反日感情の波を巻き起こしています。

米国の時事評論家、邢天行氏
「中共の振る舞いは、『加害者が被害を訴える』と言えるでしょう。これは中共の常套手段です。日本を非難することと、中国の核廃水の情報を隠蔽することも、すべて対内プロパガンダの一環です。これらの行動はすべて、国内に愛国的な若い世代の育成を目的としています。つまり、一般市民に洗脳を施すことです。例えば、水産物の輸入停止は、処理水の放出を口実にしています。この手法は今日に始まったわけではありません。中共は多くの国に対しても同様の手口を使っています」

中共核工業部の元物理学者である黄慈萍氏は、中国における核の漏洩は中共のいわゆる国家機密であると述べました。

黄慈萍氏
「原子力安全に関して、中国では多くの状況が透明化されていないため、一般の国民は知りません。現在、あらゆることが国家の安全を脅かすとされ、真実の情報であっても国家の安全を脅かすと見なされています。この観点から見れば、核問題だけでなく他の問題においても同じく、中共は自身が行うさまざまな行動について、国民に対しては情報を開示していません」

ネットユーザーが2017年に中共国家核安全局が大亜湾原発に出した承認書を共有しました。その内容によると、大亜湾原発の6基の発電ユニットが年間に放出する液体トリチウムの量は、福島第一原発が計画している年間放出量(主に液体トリチウム)の10倍にも上るとされています。そして、ネットユーザーが予想した通り、この承認書は削除され、国家機密となってしまったようです。

 
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